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君の為なら
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どん、と肩を押され、抗わずにソファに背を預けた。
「…僕のことすき?」
唐突な彼の言葉に、少しだけ目を見開く。
彼がこんなことを聞くときは、何かあった時か、…自分を責めている時。
「好きですよ。愛しています」
覆い被さる彼の首に手を回し、そっと抱きしめてやる。
そうすると彼は大人しくなって、その手で僕の腕のシャツを握った。
「…どうぞ。きみの気が収まるのなら、僕はなんでもしますよ」
囁いた言葉に彼が息を呑む気配がした。
「…後悔しても、知らないから」
「望むところです」
そう笑えば、彼は噛みつくようなキスを降らせた。
後悔なんて。
胸中で、そっと呟く。
きみがそれで満たされるのなら、後悔なんてするはずがないじゃないですか…。
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