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あぶない男 1
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フワフワと、狐色の髪を風が撫でる
歩き疲れて重くなる足を引きずり、やっとの事で辿り着いた場所を見て、息を飲んだ。
「うわぁ、まじかよ」
グルリと大きな兵で囲われたその建物は、まるで監獄を連想させるような雰囲気だ。
入り口には大きく【朝霧学園】の文字。
そう、何を隠そう此処が新生活を送る新しい高校だ。
高校と言っても、この朝霧学園は特別で、学年は第5学年まであるらしい。
しかもだな。
なんとこの朝霧学園、妖怪が通う学校なんだそうな。
「改めて考えても、全く意味がわからない」
俺が何故こんな時期に転入生としてやってきたのか、軽く説明しよう。
なんと、俺は17歳の誕生日を迎えた直後になんらかの封印を解かれ、鬼の力を取り戻してしまったらしい。
目玉が飛び出たよ。
それ以来常に誰かの気配を感じるわ男友達に襲われかけるわで散々な日々だった。
まあ、従兄弟の叔父さんが教えてくれるまで鬼の話なんて知らなかったわけだし
急に男友達に襲われた(性的な意味で)俺は完全に取り乱し、従兄弟の叔父さんが見兼ねて急遽この学園に通うことになったらしい。
説明が曖昧なのは、叔父さんの話を聞いているとき、魂が半分抜けていたからである。
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