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あぶない男 2
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ああ...
確か叔父さんは、俺のことを【純血の和の鬼】だと言っていたな。
純血の鬼は希少価値が高く、命を狙われやすいらしい。
という事は、昔事故で亡くした両親も純血の鬼だったということになる。もちろん、父方の兄弟である従兄弟の叔父さんも同じだ。
せめて小さい頃だけでも、普通の人間として生活させてやりたい。と言うのが、母親の願いだったらしい。
だめだ、全然頭がついていかない。
鬼の能力は、力の解放。
とんでもない怪力になるんだそうな
ツノとか生えてくんのかな....
「生えてきたら記念に写真撮ろう」
まあ、とりあえず一人暮らしで荷物もリュックに収まっちゃうくらいの俺だけど、頑張る。妖怪さん達、優しいといいな~。
「優しくない妖怪もいるで気をつけた方がいいど。」
「ピギィイイイイイッ!!!!」
おっとびっくりしすぎて凄い奇声が。後ろから声かけるなよ気配消すなよコノヤロー!!
そっと振り向くとそこにはかなり長身のでかくてごついイケメンがいた。
「ンギャーーーーッ!!!」
色黒!!!目つき悪!!眼が朱い!髪の毛が紫!!パーーープル!!!俺喰われる!!!
「...とりあえず落ち着くだで、覚は人を取って喰う妖怪じゃねえど..見た目は生まれつきだで慣れてくんろ」
何その話し方のギャップ!凄い厳ついイケメンなのにめっちゃ田舎!?
「ん...覚は、ずっと山に住んでだで、少し訛りがぬけね」
「いや!!!!何で俺の思ってることわかんの!?」
「ん...覚だで、さっきから言うとるがの。覚は人の心を見透かす妖怪だでな」
「そ、そうなんだ...」
見た目に寄らず、実はいい人そうだなこの人....
「ん...こんな見た目で悪かったの」
「ああっ!!!ごめんなさいそういうつもりじゃ!!」
「ん....慣れてるで大丈夫だど」
なんか、凄いな...
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