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あぶない男 8
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「ん、んぅう...ッ」
大きく抵抗しようと足掻くが、男の力が強すぎてそれも叶わない。
これが病人の力かよ!!!
ってか、頭!
押さえつけんな!!
「うぅ....ッ」
いくら抵抗しようと、男の求める舌は止まらない。それどころか、先ほどよりも熱を帯びている気さえする。
「んっ....ふぁっ..」
だめだ、もう限界だっつの。
息できね..
「んっ..うぅ..」
意識を手放しそうになった瞬間、男の唇が離れる。
「ん..はっ...はぁ、おま..ふざ..け、な」
大きく息を吸い込むが、うまく肺に入らず、軽く咳き込む。
男は腕で上半身を支えながら、こっちを見る。
きちんと開かれたその切れ長の瞳は、何とも言えないくらい妖艶で。男は白銀の髪の毛を、静かにかきあげた。
「誰だ、お前」
....はあ??
お前、散々あんなキスかましといて第一声それかよ!!ふざけんな!
でもめちゃくちゃ強そうだから口答えできねえ!
「...今日から同室になった、十朱若葉です。」
「種族は」
貫くような瞳に、身体が凍りつく。
「..鬼、です。」
「純血か...だいぶ楽になった。ありがとう。俺は寝るから夜になったら起こせ」
そういって男は、ベッドに倒れこむように横になり、寝息を立て始めた。
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