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あぶない男 10
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しばらく歩き、ひとつの教室の前で右京さんはとまった。
プレートには、
【第二学年壱組】
と書かれている。
第二学年..
そうか、いろいろあって忘れてたけど、そういえば俺高2だった。
「此処が若葉の教室だど。知ってると思うが、学年は第五学年まであるだでね。クラスは全学年三組ずつあるど。少し説明しちゃるからようけ聞いとくでよ。」
「う、うん。」
「ん...。まずクラスは第壱組が三つのクラスの中で一番優秀で、妖力の高い者達が集められるど。
弐組、参組に下がれば成績や妖力も下がるでの。弐組、参組にはクラスを上げる為の試験もあるで、合格基準を満たせば壱組に行くこともできるど。
んだが、壱組で気を抜くと直ぐに弐組、参組に下げられるでの。気をつけるだでな」
「なんか...いろいろ大変そう」
「ん...。ま、若葉なら大丈夫だでね。俺は第四学年の壱組だで、なんかあったらくるといいど」
「うん、ありがとう右京さん」
こんなに頼もしい先輩、他にいないよ!
「ん..本当にめんこいだでな、若葉は。ほれ、授業も今終わったとこだで挨拶いくど」
そういって右京さんは、第二学年壱組のドアを、スッとあけた。
その瞬間、教室がザワザワと色めき立つ。右京さん、人気あるんだろうなあ。
「ん...皆、転入生紹介するでの、静かにしてくんろ」
入っていいど。
そう、右京さんの瞳が言っている。
くそー、緊張する。
勇気を出して、教室に入る。
また、ザワザワと教室が色めき立つ。
静かになるのを待って、口を開く。
「始めまして。今日からこのクラスでお世話になります、十朱若葉です。よろしくお願いします」
俺が自己紹介をすると、嘘だろ..とかめちゃくちゃ可愛い..だとかいろいろ聞こえてきたけど取り敢えず無視。
「ん...席、空いてるところあるだでかね」
「はい!はい!僕の隣あいてるよ!」
「ん...、だ。若葉、あそこの席使うといいど。じゃあ俺は教室に戻るで、頑張るだど」
「うん!ありがとう右京さん!」
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