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あぶない男 11
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右京さんに別れを告げ、自分の席に座る。
教科書とか何もないけどいいのかな。
「ねえねえ、君凄く可愛いね!僕の名前は秋月稜(あきづきりょう)!鎌鼬(かまいたち)の妖怪なんだ~!よろしくね!」
なんだこのふわふわした子。本当に男か?本当に妖怪か?
「俺からしたら稜くんの方が100倍可愛いけどね..。」
「やだー、若葉くんったら!ね、稜くんじゃなくて稜って呼んでよ!折角隣の席になれたんだから、仲良くしようね!」
「おう、稜も若葉くんなんて呼ばないで、若葉って呼んでくれたら嬉しいな。俺、あんまり妖怪のこと詳しくないけどよろしくな」
よし!クラスの友達第一号、ゲットだぜ!!!
「おいおい、お前妖怪の癖に妖怪のことがわからないってのか?笑っちまうぜ!!」
って思った矢先に絡まれるやつだね!!うん!!
「こら、阿久津くん!!!またそうやってすぐ人を威嚇しないの!」
「うるせぇ!鎌鼬のくせに!!」
「ごめんね、若葉。この人は阿久津仁。天邪鬼っていう妖怪なんだけど、名前の通り本当に天邪鬼で困っちゃうよ~。本当はね、若葉と仲良くなりたいんだよ!」
「そ、そうなのか?」
阿久津の顔を見つめると、不意に顔を逸らした。
「う、うるせぇコラ!!!」
なるほど、阿久津くんはツンデレ要員か?
「まあ、取り敢えずよろしくな!」
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