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あぶない男 17
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「思い出した。」
ポツリ、と不知火さんの口から言葉が紡がれた瞬間。
むにっと柔らかい何かが、俺の唇を塞いでいた。
おいおい、ちょっとまてよ。
セカンドキスでさえ奪われてんのか。情けねえ。
「んん...っ!」
必死に身を捩り抵抗するものの、一瞬できたスキをつき、不知火さんの舌が侵入してくる。
「ん、む...ぅ..っ...」
鼻からもれる甘い吐息に、嫌気が差す。
執拗に絡み付いてくる舌を押し出そうと頑張るがそれも逆効果な様で、絡め取られ、吸い取られる。
嘘だろ、まじで。
ただのキスだろ?
なんでこんなに、きもちいんだよ
ふざけんな
「んぅう...、っ..んっ..」
あー、やばい。
まじでやばい。反応してんじゃねーよ、俺のバカヤロー。
「...っん、う..」
だから、息できねえって!
攻め来る舌を押し出し懸命に空気を吸うが、うまくできない。
「ん...やっ...んぅう...、ッ」
やばい、まじで限界。
そう思った時に、不知火の唇が優しく離れて行った。
「ん、っは、あ..っはぁ...、」
キッと睨みつけるが不知火には効かないらしい。
「こんな旨いもん、一度喰ったら忘れられねぇよ。なぁ、十朱若葉。そんな顔して、キスだけでこんなに勃てて、誘ってんのか?」
そう言って細められた瞳には、確かな熱があった。
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