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学園生活、始動。 6
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授業が終わり、妖怪化学の楠先生が教室を出る。
「楠先生」
「あらぁ、転入生の十朱ちゃんじゃなぁい。どうしたのぉ?」
「いやあ、俺授業のこと全然わかんなくて。なあ、俺っていま人間に化けてるんですか?」
そう聞くと、楠先生は難しい顔をして考え込む。
「う~ん、そうねぇ。実質、人間に【化けている】事になるわねぇ。でも貴方の場合は少し特別なのよぉ。」
「特別....ですか?」
「ええ、そうねぇ。貴方は今まで人間として生きてきたでしょう?だから身体がぁ、人間で有ることを覚えているのぉ。」
「身体が、覚えているって....」
「ええ、当たり前だろぉって顔してるわねぇ。まあ、そんなに対した問題じゃないからぁ、貴方は、【妖怪に化ける】という考え方でもいいんじゃないかしらぁ?」
な、なんか適当だな....
でもまあ、【人間に化けている】
よりも、
【妖怪に化ける】
の方がしっくりくるなあ。
17年間人間やってりゃそうか。
「俺、鬼のなり方わかんないんですけど...」
「まぁ、そうねぇ。妖怪化学の妖気解放の授業で教えてあげるわよぉ。それまでは教えてあげられないのぉ」
「そう、ですか。ありがとうございました。」
「いいえぇ。勉強熱心なのは良いことよぉ。それじゃあ、私はもう行くわねぇ」
そういうと楠先生は、とたとたと走って行ってしまった。
う~ん。
妖怪の世界って難しいなぁ。
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