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生徒会執行部 4
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とりあえず俺も日替わりB定食を頼み、席に座る。
「なあ、やっぱり気になるからもう一回聞くけど生徒会ってそんなにやばいの?」
生徒会
という単語を聞いた瞬間、稜の肩が少し揺れた。
え、え?
生徒会ってそんな変な組織じゃないよな?
いや、生徒会の知り合いとか居たけど普通だったし...
「な、なんというかね、生徒会そのものも勿論やばいんだけど、その取り巻きっていうか...親衛隊みたいなものが出来てて、そっちの方がやばいというか...」
そう言い、稜は困ったように
ね、?
と阿久津を見上げた。
「親衛隊の奴らは、気にくわない奴がいればすぐに体裁を下すアホばっかりだから関わらない方が楽なんだ。特にお前みたいな目立つボケは大人しくしてろって事だよバーカ!!」
「お前は一々悪口言わなきゃ喋れねえ餓鬼か!!ああ!?」
「ちょ、ちょっと二人とも!!ごめんね、今のは仁が悪いよね!!仁!もう口聞いてあげないよ!?」
「えっ、ちょ、おいてめえ!お前のせいで稜が怒ったぞ!!」
「し、知らねえよ!!!お前が悪いんだろ!?」
「あーもううるさい!!!!!二人とも黙って!!!」
「「はいっ!!!」」
え、なんか一緒に怒られたけど俺なんかした?
とりあえず阿久津許さねえ。
そうこうしてるうちに、日替わりB定食が運ばれてきた。
「うおお....すげえ」
まさに健康を第一に考えられた内容。
参考になります。
「ここの食堂のご飯は本当に美味しいんだ。ハンバーグが一番人気だよ」
そうなの?
と、口を開こうとした瞬間の出来事だった。
「「ッきゃあああああああああ!!!!」」
つん裂く様な黄色い声が飛び交う。
思わず耳を塞ぐけど、効果は無さそうだ。
「う、うるせぇ...」
「せ、生徒会だ...」
嫌そうな顔をしながら、稜が俺の後ろを見ている。
合わせて4人か
意外と少ないんだな
「先頭にいるのが生徒会長の朝霧晴臣さん。ぬらりひょんだ。誰もあの人には逆らえない」
「ぬらりひょん?聞いたことねえ」
「なっ!!嘘でしょ?現代の妖怪社会では一番偉い妖怪って言われてるんだよ!!」
「へえ〜」
「へえって...まあいいや。その後ろにいるのが副会長の村雲彩音さん。狼だよ」
「お、狼なのに彩音って可愛すぎるだろ」
軽くにやけながら言うと、稜に怒られた。
「もう...。副会長の右後ろにいるのが古市重虎さんで、妖狐だよ。左後ろが薬師寺八千代さん。八千代さんは珍しい天狗なんだよ」
なんか凄い気になるんだけどさ、言っていい?
なんか本当に気になるから言っていい?
「な、なんでそんなに古風な名前ばっかりなの...」
「ハッ、やっぱり馬鹿だなお前は。それだけ歴史あるお家柄の人達なんだよ。」
歴史あるお家柄って....
何その元貴族みたいな...こわいこわい
「でも、妖力も強くないと生徒会には入らないから、単純に言うと生徒会がこの学園で一番強い人たちなんだ。だからみんな、出来るだけ逆らわないように生きてるんだよ」
へえ
なんか面倒臭そう。
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