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生徒会執行部 7
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授業が全て終わる頃には、稜に全て吐かされ、精神的にも肉体的にも限界が来ていた。
いや、流石にそれは盛った。
稜って結構怖い所あるんだな...
オカンに隠し事はしちゃダメだと悟った1日だった。
ガチャ...
ゆっくり部屋のドアをあける。
あ、靴ある。
なんだ、銀司さん帰ってくるの早いな
「おう、おかえり」
「た、ただいま」
なんか稜に全部吐かされたせいで気まずいなあ
「夕飯、作っといた」
「えっ」
確かに、なんかいい匂いするなとは思ったけど...
「なんだ、カレーは嫌いか」
「い、いや、大好き...だけど」
「...そうか」
そう言ってふわり、と笑う銀司さんを見てたら、なんか全部どうでも良くなった。
気がする。
ていうか、この人がこんな笑い方するの、ズルい。
厳つい顔してるくせに。イケメンの癖に。
....ズルいだろ
「...なあ、若葉」
急に、銀司の声色が変わる。
ワントーン低くなった声に、思わず肩が揺れる。
「...はい?」
「誰に、触らせたんだ?」
「......ッ」
銀司さんの手が、そっと頬を撫でる。
ドクン、ドクンと、心臓がうるさい。
手を頬に添えたまま、親指が唇を掠める
「なあ、若葉。お前は俺のものだって、言っただろ?」
「...や、だ」
必死に絞り出した声も、静かに消えていく。
まるでスローモーションのように、ゆっくり、ゆっくりと銀司さんの顔が近づいてくる。
唇と唇が触れた瞬間
胸がキュッと、熱くなった気がした。
触れるだけの、優しいキス。
コツン、とくっつけられたおでこから、銀司さんの体温が伝わる。
「お前に付いてる嫌な匂い、消したい」
「...う、うん」
クソ...
こんなのありかよ
「消してもいいか?」
「....ッ」
....なんで
なんでそんな風に聞いてくるんだよ
この前みたいに、無理やりすればいいのに
「....若葉」
誰か、頼むから
このお色気イケメンと、俺の煩い心臓を止めてくれ
ゆっくりと、唇を親指で撫でられる。
ビクッと肩が揺れるけど、そんなのお構い無しに、その行為は続く。ゆっくり、ゆっくりと、まるで俺を焦らしているかの様に。
こんなの、キスされるよりも何倍もエロい気がする。
「...いい、ですよ」
小さく漏れたその言葉を飲み込むかのように、銀司さんの唇が、もう一度触れた。
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