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夏の妖怪大運動会 16
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それから一週間、チーム合同練習等も行われ、徐々に士気を高めていったチームジャスティスは、恐ろしいほどやる気に満ち溢れていた。
運動会の開会式も無事終わり、まず最初の種目、さよならニュートンが行われていた。
「さよならニュートンって何」
「...パン食い競争のりんごバージョンで、ゴールする前にりんごを食べ切らなきゃ失格らしいよ」
「...それに阿久津と呼詠がでるってことね..」
あいつら、絶対名前で適当に選んだだろ
「あ、次!仁の組だ!あ、寮長さんもいる...!」
「ええっ!?」
よーく見ると、確かに右京さんの姿が見える。
パァンッ!とスタートの合図がなり、みんな一斉に走り出した。
「ああ!仁!がんばれ!!」
「う、右京さんめっちゃ早い!!」
右京さんに続き、阿久津も奮闘しているが、みんなりんごで苦戦していた。
「あのりんご、手使わないで取るの難しそう」
赤く、丸々と熟した大きなりんごが、戦士の行く手を阻む中、右京さんが一番にりんご地獄を抜け出し、走りながらりんごを食べている。
「りょ、寮長さんすごい...」
結果は右京さんのダントツ勝ちとなった。
阿久津は3位となんとも微妙な順位だったけど、5位まで点数が入るみたいなのでまあ許すとしよう。
次の組でスタートした呼詠も、堂々の1位でゴールを決めていたので、掴みはバッチリ。チームジャスティスに幸あれ。
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