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妖怪化学 17
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銀司さんとの初めてを終えた次の日に、教室へ行くと、天使( 稜 )が少し微笑みながら
「何かいいことあった?」
と聞いてきた。
いいことあったどころじゃないよ。
なんて恥ずかしいから言えないけど
「うん、しあわせ」
って答えると、天使( 稜 )がまた優しく笑ってくれて、またしあわせになった。
ここまでは良しとしよう。
でも、そんなしあわせをぶち壊すように大きな音を立てて教室に入ってきた馬鹿犬、別名不和呼詠の所為でしあわせは長くは続かなかった。
「若葉ちんおっはよ〜ん。ほぁあああッ!若葉....ちん.....お狐様の匂いがするぅう〜!うぁああ!!ついに!!!ついにあのお方とぉおsこブシッッ」
あまりにも大きな声でそう叫ぶので、思わず近くにあった本で呼詠の頭を思いっきり殴った。
クラスがシーンと静まり返る。
バッと後ろを振り返り稜の顔を見ると、真っ赤な顔をして此方を凝視している。
「はー!!!なんだお前、浮かれてんのか!」
阿久津はこいつ踊り出すんじゃねぇのかと思うほどすこぶる楽しそうなので無視をして
「無視してんじゃねえよ!!!小鬼!!」
「ぁあ!?お前の方が小鬼だろ!!喰うぞ!」
「へぇ〜い喰ってみろよ〜」
「仁!!!!!!」
「な、なんだよ....!!」
阿久津はどうにも稜に頭が上がらないらしく、稜が居ないとこの不毛な言い争いが永遠に続いていく。
「それにしても、なんで匂いでわかんの?普通分からなくない?妖怪だから?何?妖怪って馬鹿なの?」
「やだぁ、若葉ちん!!不知火先輩なんて〜どんな大妖怪だと思ってるの〜?そんなお方の匂いなんてすぐにわかるよ〜!特に〜犬神の〜呼詠ちゃんにはバレバレ!」
「さすが獣だな」
「やだぁ〜、若葉ちんったら、獣って言い方やめなよ〜」
「で、でも、若葉が幸せそうでよかった。不知火先輩と付き合うって聞いた時なんて、本当に心配だったんだから」
そう、稜が優しく微笑んでくれる。
ねえ、今思ったんだけどさ
今日ばれたって事はさ、これ交わる度に呼詠にはバレちゃうの?そうなの?
え、なんかそれ辛くない?
結構厳しくない?
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