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動き出す闇 2
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「....なあ、稜。何かこう、妖術を鬼の力のサポートみたいに使いたいんだけど、そういうのって出来るのか?」
「ううん....サポートね...。若葉、自分の持ってる4つの元素、覚えてる?」
「生の元素と死の元素と、水の元素と土の元素だ」
「じゃあ例えばなんだけど、その内の一つ、土の元素を思い浮かべてみて。その土の元素の粒子を上手く拳の周りに集められたら、鬼の力とあい重なって、とても強力な一撃を繰り出せると思わない?」
そう言って稜が、空を殴る真似をする。
確かに、稜の言った通りだ。
上手く使えばガードにも使えるし、最大の武器にもなる。
「なるほどな...。じゃあ生の元素を同じ理屈で集められたら、簡単な怪我とかなら治せるのかな?」
「...どうだろうね。生の元素の力は、黄泉の国から引き戻す力。即ち再生の力だと伝えられているくらいだから、治そうと思えば治せそうだよね」
稜が、そう言った瞬間の出来事だった。
「グッ、ぁあッッ!!!」
近くで鈍い声が聞こえ、阿久津が倒れている。
周囲の者は皆驚きに表情を変え、また阿久津は、脇腹を抑えながら唸り声を上げていた。
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