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西洋の鬼 9
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グッと引き寄せられた身体が、銀司さんに重なる。
濃厚なキスについていくのがやっとな俺を、銀司さんが笑う。
白銀の髪の毛を撫で、舌を絡ませると、二人の熱は更に絡み合う。
ああ、いっそ
このまま終わってしまいたい
銀司さんの胸の中で、この温もりを手放す前に
「...ふ...ぅ..」
軽いリップ音と共に自由になった唇から、甘い吐息が漏れる。
熱のこもった銀司さんの瞳を見ていると、身体が疼いてしょうがない。
「...銀司さん、好き。大好き」
ゆっくりと銀司さんにまたがると、銀司さんは慌てたように声を出す。
「わ、若葉?」
「...銀司さんの所為で、身体が熱いの」
ゆっくりと首筋に顔を埋めると、銀司さんの身体がビクッと揺れた。
銀司さんがしてくれたのを真似して、ちろちろと舌を這わせる。
「.....ッ、」
銀司さんの吐息が、俺を更に掻き立てる。
欲しい。
この人が欲しくて、堪らない。
小さくキスをして、軽く歯を立てる。
身体が燃えている様に熱くて、もう自分ではどうにも出来なかった。
「...ッ、うぁ、若葉...お前、鬼になってる..ッ」
銀司さんの甘い吐息と、紡がれる声。
そうか、俺、無意識のうちに変化が解けたんだ
でも正直、そんなの気にしていられなかった。
銀司さんが欲しくて、全て自分のものにしたくて
鬼の姿になって、発達した牙が、銀司さんの首筋に当たる。
「....ぅ、...ッ」
ツプ...と嫌な音を立て、牙がゆっくり銀司さんの中に入っていく。
途端に流れ出す甘い血が、死んでしまう程に愛おしくて、また俺を狂わせる。
「...ばか、若葉...」
ゆっくり引き剥がされ、銀司さんの瞳と目が合う。
半分変化が解かれた銀司さんの姿に、視線を逸らすことさえ出来なかった。
切れ長の瞳と、白銀の髪の毛。
発達した牙と、耳。
尻尾まで生えてる。
だめだ、反則だ、可愛すぎる、格好良すぎる。
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