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西洋の鬼 10
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「...若葉」
銀司さんが熱を持った声で、俺を呼ぶ。
それだけで、身体が甘さに痺れていく。
ゆっくりと伸びてきた左手が、頬に添えられる。
「馬鹿若葉、暴走しすぎ。」
一度離れた身体が、もう一度引き寄せられる。
「俺にも頂戴」
撫でられた首筋、跳ねる身体。
疼く下半身、甘い痛み。
銀司さんの牙が、俺に入ってくる。
「....ぅ、あ...ッ」
痛い、痛いけど、それと同時に、死ぬ程甘い
「...ん、」
完全に元気になった下半身を、銀司さんの手が掠める。
「....ッは、ぁ...ぅ」
ゾクゾクする。
もっと欲しくて、堪らない。
まだ足りない。
「はぁ....ッ、んぅ」
俺を撫でる銀司さんの手と、流れる血を執拗に舐める銀司さんの舌に、意識を持っていかれる。
だめだ、気持ちい、死ぬ
しがみつくと、銀司さんは怪しく笑う。
「若葉、お互いの血を飲むって、どういう意味か知ってるか?」
突然の問いかけに、首を横に振る。
「何度生まれ変わっても、お前を愛する。永遠に結ばれた、血の契り。若葉、お前、もう俺から離れられねえよ」
そう言って嬉しそうに目を細める銀司さんに、また身体が熱くなる。
「....それで良い。銀司さんも、俺から離れられないから。何度生まれ変わっても俺、また銀司さんを探し出す。銀司さんの魂も、身体も、全て俺のものだから」
ギュッと俺を抱きしめる銀司さんの腕に、力がこもる。
「嬉しすぎて、ちょっと泣きそう」
いつも勝ち誇った顔をしてる銀司さんの、弱々しく笑う声が愛おしくて、強く抱きしめ返す。
「ずっと側に居て」
「ずっと、側に居る」
二人の声が、静かに響く。
触れ合う唇から、吐息が漏れる。
疼く身体を触って欲しくて、銀司さんの手を導く。
「ぅう....、は、ぁ....ッ」
離れていく唇が寂しい。
擦られる身体が気持ちいい。
「ぁ...銀司、さんッ」
「......どうした?」
わかっている癖に、わざとわからないふりをして、悪戯に言葉を返す銀司さんが、恨めしい。
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