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志願兵と 5
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顔をあげると、もう一人の先輩と目が合う。
「ち...っさ.......」
「ぇえええ!??!?初対面でそれ言う!?」
「はっ...!!!思わず心の声が...!!」
思っては居たけど、改めて見ると小さすぎて...
「ちょっと!!怒るよ!!?」
「ぶはっ...、やめてください...笑わせないで....!ほら、普段笑わない寺玄まで微笑んでるよ...ぶっ..」
「..........」
「一沙まで酷いよ!!笑いすぎ!!そんなことよりねえ待って!!寺玄それで微笑んでるの!?ただの真顔だよ!?」
「...、ふふ..っ....あら、そう見えますか?私にはこう見えていますよ」
そう言って、天津先輩が天羽先輩の口角を、無理矢理( ニィイ )とあげた。
「「ぶっ」」
俺と穂高先輩が吹き出し、すかさず天羽先輩が扇子でぺシーン!!と天津先輩のおでこを叩く。
「いたっ」
「お前は少し黙っていろ」
「もう、2人共本当にやめて!僕だけ自己紹介出来てないじゃん!!あっ、遅れたけど、僕は穂高椛。木霊って云う妖怪なんだ!」
そう言ってニカーッと笑う先輩に、ブハーッと吹き出す。
「ええ!?ちょっと!!!今笑ったよね!?全力で馬鹿にしたでしょ!!」
「お前は木霊感ありすぎだ。サイズ的に」
そう言った天羽先輩の横で、天津先輩が笑いすぎて肩を揺らしている。
「仲、良いんですね」
「幼馴染み、だからな」
「うんうん!気づけばいつも一緒にいたよね!」
「それは木霊くんが後をついてくるからでしょう?」
「ねええええ!!!木霊くんやめてぇえ!」
「いちいちうるさいなお前は」
「寺玄酷くない!?今日僕に当たり強くない!?」
「気にしたら負けですよ、椛」
この3人のやり取りは、何時までも見ていられるな。
笑いながら、そう確かに確信した。
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