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No.3
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入学式は何事もなく過ぎていった。
まぁ、校長の話はクソ長かったけどな。
入学式あるあるだな。
「続いては生徒会長の話……です。」
今まで司会をしていた教頭が急に慌てだした。
他の先生達と心配そうに壇上に上がってくる一人の生徒を見ていた。
「かっこいい……」
誰かがそう呟いたのが聞こえた。
確かにかっこいい。
髪の毛と瞳は黒、それはもう闇に近かった。
しかもその顔立ちは完璧だった。
鼻は高く、目はくっきりしている。
もはや、綺麗だ。この世にこんなに綺麗な人がいるのかというほど。
でも僕は何か違和感を感じていた、何か底知れぬ闇を抱えてるみたい。
見てるだけで吸い込まれそう。
それは僕にしかわからなかったみたいだけど。
「新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私は生徒会長の 神之 帝 です。」
みかど……珍しい名前。てか、俺様な名前。
帝て…王様やないかい。
なんで関西弁?自分で言っておいて謎だわ。
「これから楽しいイベントがたくさんありますが、勉強も頑張って下さい。」
見た目と逆に普通の事言うな。
「そして皆さん、急ですが今生徒会はピンチを迎えています。生徒会のメンバーが今3人しかいません、一人で足らないのです。そこで今、生徒会のメンバーを新入生の中から1人選びたいと思います。」
あっ普通じゃなかった。
「えーっと」
そう言って周りを見渡すと、あっ今思いっきり会長と目が合った。
あっ、ニヤッて笑って、あらやだ嫌な予感。
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