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No.5
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「よし話は終わりだ。」
会長の声に誰もが固まっているのを確認するように周りを見渡して、会長は話を終えた。
そしてかわいそうな僕は1人でイスに戻r…「どこ行くんだ。」
えっ……どこ行くんだって自分のイスに戻るんですけど。
「お前はこっちだ。付いて来い。」
そう言うとスタスタ1人で歩いて行ってしまった。
慌てて僕も付いて行く。
壇上から降りてそのまま体育館を出て行く、どこに行くのかと思ったけど僕もあそこにいるのは精神的にキツかったから何も言わず付いて行った。
「どこに行くんですか?」
ようやく会長の隣まで来れて、若干苦しかった息を整えながら気になってたことを聞いた。
会長は一旦歩くのを止めて僕の方に向き直ると、
「生徒会室だ。」
それだけ言うと会長は今度はゆっくり僕のペースに合わせて歩いてくれた。
そのおかげで息も落ち着いた。
その後廊下をあっち行ったりこっち行ったりして、立ち入り禁止と書かれたテープが貼ってある部屋の前で立ち止まった。
てかこの学校不良高のくせに広すぎ!疲れた!
「入れ。」
会長が扉を開けて入るように促してくる。
「立ち入り禁止って書いてますけど。」
「知ってる。入れ。」
もうなんでもいいよ。どうにでもなれ。
早くも諦めた。
部屋の中は広くて 、すごいきれい。
デッカい机が真ん中にあって黒のソファーが机のサイドに二つある。
その奥には社長が座るようなデスクがある。校長室みたいだ。
「適当に座って。」
「あっはい。」
ビックリしすぎて声が上ずった。
「そんなに緊張する必要はない。ここは俺の仕事部屋だ。元は校長室だったようだけど。」
やっぱり校長室だったみたい。
てか会長……ここどうやって手に入れたんですか。
もう聞かなくても無理やりやったんだろうということは明白だった。
けど、仕事部屋って何?生徒会室じゃないんだ。
「生徒会室は別にある、明日からお前もここで仕事しろ。」
「っ!なんで考えてることわかったんですか。」
「顔に出てる。」
「えっ!僕結構分かりづらいって言われるんですけど…。」
「どこがだ、逆に分かりやすすぎる。」
「会長が初めてですよそんなこと言うの。」
「名前で呼べ。」
え?名前?
「俺のことは名前で呼べ。」
「えっと帝…先輩?」
「ん。それでいい。」
満足したのか帝先輩はデスクに座ってパソコンで何かし始めた。
僕は暇だったから何も言わず、ソファーに座っていた。
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