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俺と夕暮れと教室とあいつ③
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海斗は、机に座り直して、真剣な表情になった。
お前には椅子に座るという選択肢はないのか。
さっきも床に寝てたろーが。
「やっぱり、俺様生徒会長は疲れんの?良。」
「そーなんだよ!もう!つかれるわ〜!でも、これも俺のさらなる萌えのためだし。ていうか、副会長と風紀委員長のカップリングが良さそうだなぁと感じている今日この頃。副会長はさ、攻めでもよくねぇ?受けも良さそうだけどさ。…ファーー!!考えたら、やばい!副会長×風紀委員長!風紀委員長×副会長!どっちもあざーす!!つーか、なんで王道生徒会なのに、双子の書記がいないんだよ!ショックだわ。次は双子だな!双子!あー、ホモいのが見たい…!」
俺はがっつりと熱弁して気づいた。
この教室には誰もいないからよかったものの、海斗大爆笑。
このやろう、諮ったな。俺はお前を許さん。
生徒会長が腐男子だってバレたらダメだって、海斗も知ってるだろうが。
たとえ、大爆笑しててもイケメンとか言われるんだろ、許さん。
「海斗、てめぇ」
「やだなぁ、会長。いつものかっこいい顔が台無しだよ〜、ぶはははっ!!」
こいつ許さん。
「海斗、別にお前と話すのは好きだ。けどな」
「おっ、告白かー?」
「違うわ」
「でも、よく考えてご覧。会長。」
「え、何を?」
ニヤッと悪戯っ子のような笑みを浮かべつつ、海斗は俺の腕を引っ張り腰に手を回した。正直、きもい。
そして、海斗は普段のイケメンヴォイスからさらに声を低くしてセクシーヴォイスへと変化させつつ俺に囁いた。
お前これ女の子にやったらモテるやつじゃん。俺と代われ。モテモテになってきてやんよ。
「副会長×会長、もあるんじゃないの?」
「断固として、それはない!!」
心からそうだと俺は思います。
あと、お前耳元で喋るな。鳥肌立つんですけど。近いんですけど。無駄に。
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