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既視感…?
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「んー、俺…会長が思ってるようなタイプの転校生じゃないと思うんだよなぁ。」
「え?どういうことなの?海斗くん。」
「ホラ、会長は王道が見たいわけじゃんか。」
「うん。」
でもさ、と海斗は続けた。
一眼レフとハンディカムをセットして準備万端な俺をぐいっ、と引き寄せて。
なんで、いつも俺を引っ張るの、こいつ。
腰に手が回り、若干、木に壁ドン状態なので、「木ドン」なのか?いや、「壁ドン」の方がいいや。いや、よくない。
近っ!つか、近っ!!
しかし、よく見るとこいつ睫毛長いな、とか余計なこと考える俺。キショいのでやめておこう。
「もしかしたら、『転校生』が会長にべた惚れになるかもよ?」
「…んっ、…海斗、耳元でしゃべんな、気持ち悪いわ!」
最高に色気のあるヴォイスで囁いた海斗にチョップを食らわせた。「いてっ」とつぶやいた海斗に俺は、ざまぁ、と思った。
しかし、この光景にどこか既視感を覚える。
あれ、俺これ、どこで見たっけ?
確か、この後_________
「……なぁに、やってんの。てめぇ」
「…あは、やっぱ来ちゃった。副会長。」
副会長様である。
なんで、海斗は楽しそうなのさ。
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