アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
気になるアイツはtroublemaker!④
-
転校生、槙野 星は腹を抱えて笑った。
『あっはっは(爆笑)☆春原くん!敬語使えてないね( *`ω´)ウケるね!あっはっは!ひー!
…でさ、俺にそこまで気持ち悪いことしなくていいんだわ。
無理して敬語でも、メガネでも、なくて結構です。
副会長。
さっさと校内をパパッと案内してくれるぅ?☆〜(ゝ。∂)』
『え、まじで?…りょうかーい』
おい、転校生。
転校生!!!
*
「海斗!!転校生!!転校生が!!」
「あぁ、わかってる。ウザそうなやつだよね。えーと、槙野星ね。」
転校生!!
輝くブロンドに青が何層にも連なる浅瀬のような綺麗な碧眼で、超美形スーパー美形ウルトラ美形な転校生が!
『無理して笑わなくてイインダゼ☆』
って!!
ボサボサのカツラに伊達眼鏡じゃなかったけど、あのセリフを転校生が言った!!
うわぁぁああ!!
いや、待て。
転校生のあの言葉に副会長はどう反応してたっけ?!
「海斗…。春原が」
「わかるぜ、会長。」
「『え、まじで?…りょうかーい。』って…。え、なにこれ、軽くね?」
ちょっ、春原ぁぁぁぁあ!!!
そこはさ!
普通さ!
『な、なんでわかったのか!?俺が普段、敬語でもなく眼鏡でもないということを…?!』
みたいなさ!
ことがあってもいいじゃない!
ベタ的な展開もあっていいじゃないか!?
うなだれる俺。
そんな俺を見てからか、情報屋は俺の肩にそっと手を置き、微笑んだ。
「会長、人生って思い通りにいかないものなんだよ。かいを。」
「うおぉぉ…。こんなにお前をうぜえと思った日は未だかつてあっただろうか…。」
「安心して、会長。俺もいつも、いつも、会長にそんなこと思ってるんだよ?だから大丈夫。」
「わーお、なんの安心材料にもならないお言葉いただきましたー。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 47