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あんまりすきじゃないわね。(和臣side)
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「でも、かずちゃんは、好きなカップリングが目の前にいたらテンション上がるだろ?!なぁ!!」
「そうだけど…。」
それとこれとは話が違うっていうか。
ていうか、私はイケメンがそこにいたら、大抵はテンション上がるんだけどね。
あとの大体は、妄想でカバーするわ。だてに腐男子としては生きてないわよ。私。
「って、ちがうわよ!私が今話してるのは、副会長のこと!奏ちゃんのことよ?!」
「おぅわっ!!!急に叫ぶなよ、かずちゃん!」
「…何副会長に自分の仕事任せっきりにしてるのって話よ!私は、仕事しない生徒会長なんて見たくないわよ?」
とくに、会長は。
きっと、大変だから。
「会長、はやく春原のところに行ってやれ。アイツ、割と適当だから案内も適当なはずだ。」
「そうよ。良ちゃん。」
「んぅ…。わかったよ、かずちゃんと藤堂先輩。俺、春原んとこ行ってくる。」
良ちゃんは、しぶしぶ頷いて教室から出て行った。
藤堂はため息をついて、またメガネケースから緑色の悪趣味なメガネを取り出す。ピカピカで、なおのこと気持ちが悪いわ。
「藤堂、あなたってやっぱり悪趣味だわ。」
「?何がだ?関本。」
そして、自覚がないのは恐ろしいことね。
合わなすぎるわ。その髪型と。
私は話をそらすように、転校生の話をし始めた。
「そうだわ、藤堂。アナタ、転校生が会長と同じく《特別燈燐枠》だって知ってた?」
「いや、知らなかった。…そうだったのか。」
いやぁ全く知らなかった、と無表情で言う彼。
感情こもってなくて怖いわね。
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