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2)「っ!……でか。」
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ついに編入日。
今日から俺はこの王道学園、「星宮学園」の生徒になる。
家族で討論した結果。変装は伊達眼鏡だけになった。
なんでって、髪はただの茶髪だしくるくるだから鬘の必要なし。
いつも思ってたけど牛乳瓶メガネってないよなぁ。俺の可愛い顔が隠れちゃうじゃないk((
てなわけで黒縁の伊達眼鏡をかけてすごすことになりましたとさ。
初日のイベントといえば最初は副会長か。
確か作り笑いを指摘するんだっけか。
見るからに作り笑いだったら言うか。
・・・・・・・・・・・・・・・・
そしてやってきた、星宮学園。
「っ!……でか。」
想像よりもはるかに大きくて正直、びびった。
そして、門の内側には・・・美人がいた。イケメンっていうか、美人。
副会長だろうなぁ。メガネかけてるし。
そう、副会長と言ったらなんといってもメガネ。
腹黒ドSで俺様生徒会長に振り回されてなきゃ。
しっかし・・・
「どうやって入るんだろ?これ。」
よじ登…いや、それこそ王道くんだし俺そんな腕力ないもんな笑
よし。電話。
そう思いたち、携帯を取り出す。
「あ、もしもし?俺です。美咲ですけど…」
そう言った瞬間、叫ばれた。
『みーーーちゃぁぁぁぁん!!!どしたの?どーしたのぉ?みーちゃんから電話くるなんてっ!嬉しいよっ!お兄さん嬉しいよぉぉ』
「うるさいです。切りますよ。」
『え、うわ、ごめんっ!やめてくださいいいっっ!それで、みーちゃんどしたの?』
どうにか落ち着かせて話す。
「敏さん。今学校の前まで来たんすけど…
門。どーやって開けるんですか?」
『あーそれね。ちょっとまってー
…よいしょっと。開いたー?』
電話越しにそんな声が聞こえたかと思えば、門が開いた。
まさかの自動ドアならぬ自動門。流石金持ち学校。笑
電話の声が聞こえたのか門が開いたことに気がついたのか、それまで敷地内の教会を見つめていた副会長さまはゆっくりとこちらを振り向いた。
「…っ!」
綺麗。その一言につきる。
綺麗に整った深い漆黒の髪。
眼鏡の奥に見える、俺を警戒するような鋭い目。
それに反して口に浮かべられる優しい笑み。
どう見ても作り笑いだった。
王道展開すぎてにやけが…くそ、真顔に戻れ俺の顔おおおっ!
王道転校生はここで作り笑顔を指摘する…か。
ただ…ここで指摘すると王道通りだ。
正直、それだとつまらないんだ!
王道転校生としてみんなに愛されなければならない。でも本当に王道なら小説でもよめるし、俺にはあんなキャラ無理だ。
だから。俺は、こうする。
「あ、あのっ!き、今日から編入する、春日原 美咲ですっ!えと、その…よろしくお願いしますっ!」
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本宮 敏彦
星宮学園の理事長。
美咲の姉(結希)の旦那。
結希大好き。美咲大好き。
尻にしかれてる(笑
本宮 結希
春日原家長女。腐女子。
好きなcp:ヘタレ攻、強気受。
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