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カレカレ事情 朝
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「おっはよーございまぁす!」
バンッ!!と、朝から派手な音でその扉は開かれた。その声の持ち主に対して、皆見なくても分かるのか、見向きもしない。
「……お、はよ…。朝、起きれ、たん、だ」
一人の生徒が、そう口に出す。と、その向かいに座っている生徒も口を開いた。
「そういうお前が寝そうだぞ、幸」
「……」
「うおぉおい!寝るな!」
バシッ、と越智の頭を叩く。
「…今日、は、早、起き、で…」
眠い、そう言う前に瞼を閉じる越智幸に、ため息をつく笠井篠巴。
「はぁ…。後で膝枕してやっから、今は仕事を終わらせてくれ」
「………りょー、かい、でっす」
そう言うと、また黙々と仕事に戻った。
「あっははー、ホントに幸は篠ちゃんのこと好きだよねー。嫉妬しちゃうよ」
にこにこにこ、そんな効果音が付きそうな程の笑顔で、笠井に話しかける榎本蒼。
「るっせ、嫉妬なんてしたことねぇだろ。お前は」
「おや、心外だなぁ。僕は君の周りの人間にいつも妬いてるよ?」
「あのー、すんません。オレの存在無視ですか?」
それは、先程大声で挨拶してきた生徒、朝霧当麻だった。
その言葉に、笠井は顔をしかめる。
「あ?だからさっき、幸が挨拶しただろうが」
「えっ!?しーちゃんからはないの!?」
「しーちゃん言うな!!」
そんな二人に、机に伏せっていた宮原鶫が、文句ありありといった声ではなしかける。
「ちょっとぉ、朝っぱらからうるさいですぅ。折角寝れると思ったのにぃ」
「だ・か・ら!寝るなってんだよ!!まだ書類の整理が終わってねぇんだから」
「えぇ~」
それでもグダグタする宮原に、唯一の女子である高梨遙が電話を片手に言った。
「後で柊さんが来てくれるって」
「全身全霊全力でやらせていただきますぅ」
(((((チョロい…)))))
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