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お話【黒子Side】
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先に話し始めたのは黄瀬君だった。
黄「そういえば…黒子っちって好きな人とかいるんすか?」
黒「…どうなんでしょうか。好きなのかもしれませんけどなにか、別のことなのかもしれませんね。」
僕はバニラシェイクを飲みながらそう答えた。
黄「そうなんすか…実は、俺もそんな感じなんっすよ…」
しばらくの沈黙が続く
黒「黄瀬君はどうしてモデルになったんですか?」
沈黙を破ったのは意外なことに僕だった
僕は、今までずっと気になっていた実にどうでもいいことを聞いてみた。
黄「…親が、モデルの会社で働いてたんッス。それで、その会社が大赤字で倒産しそうになったとき、親が俺に『モデルにならないか?』って誘ったんっす。正直言って、嫌だったんす。でも、親のためにモデルを始めたんっす。そしたら、モデルになったら直ぐに、人気になって色んな会社に誘われて、色んな雑誌に出るようになったんっす。」
黄瀬君がモデルになった理由に驚いた。
だって、黄瀬君からやったのだと思っていたからだ。
それも、嫌だったのに親の為になんて…
優しいんですね…
どうしてでしょうか?
そんな優しい場面に少しドキッとする。
この気持ちは?
黒「それで黄瀬君は今でもモデルは、嫌なんですか?」
黄「…そうでもない…っすかね?」
黄瀬君は少し考えてから言った。
でも、その声は少し暗い様な声だった。
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