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黒子…ち…【黄瀬Side】
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あの後黒子っちは死んだ。
俺の最後の言葉は、届いたッスかね?
黒子っちには、親がいないから葬式は行われなかった。
その後…
俺は自分を攻め続けた。
俺が告白したのが悪かったんじゃないのか?
一時期、避けたのが悪かったんじゃないか?
自分を攻めることはたくさんあった。
腕には醜い赤黒い線がたくさん。
体中に、痣、切り傷。
部屋は荒れ放題。
顔には隈、涙の跡。
何もかもが醜かった。
自分も、黒子っちのところに行こうか?
でも、それは黒子っちのためになるのか?
ならないのかな?
それでも、俺は君の後を追うよ。
机には
『黒子っちと一緒に葬式をしてください。
お金は俺のを使ってください。今までありがとうございました。
〝黄瀬涼太〟』
と書き残した。
学校の屋上へ行った。
ここで全てが始まったすよね。
入学式の後に屋上にいったら、黒子っちがいた。
いきなり出てきたから、ビックリしたっすよ。
そして、ここで告白をした。
そして…ここで黒子っちは終わった。
なら、俺もここで終わる。
全ての思い出が詰まったこの場所で終わる。
黄「黒子…ち…」
最後流した彼の涙は、七色に光った。
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