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13話
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「翔悟君今日泊まってくでしょー?」
夕飯を食べ終わって父さんが買って来てくれたケーキをみんなで食べてると母さんが当然の様にしょーちゃんに尋ねる
そして当然の様にしょーちゃんも頷いてる訳で…
え?しょーちゃん良いの⁈
お付き合いしている者同士一つ屋根の下って言うか、同じ部屋で寝るとかしょーちゃん抵抗無いの⁈
いや、もちろん手を出そうとかまだそんな事一切考えて無いよ!そりゃあちょっと位はスキンシップとか取れれば嬉しいんだけど!
てか実家でそんな事するつもり無いし!寧ろしょーちゃんとの初めては絶対に忘れられ無い位にロマンチックな演出するつもりだから!片想いと童貞拗らせてる俺からしたらしょーちゃんとのめくるめくロマンチック初体験に関しては現在38通り存在してる訳で…って何を言っちゃってるの俺!
突然予想外の展開に完全に笑顔が張り付いたまま動かせないわ…
いや、ここは母さんGJとか思えば良いの?
でも付き合ってるって関係でしょーちゃんと寝食を共にしながらも手は出さないって苦行に俺は修行僧並みに耐えなきゃ行けない訳だから…あぁそれはそれで辛いよね
だけど今までもしょーちゃんが泊まるたびに俺は煩悩と戦って勝利を収めてきた訳だから、その勝率100%の忍耐力だから!それは両親からもお墨付きを戴いてるだろうから安心してしょーちゃんを泊まらせる事は出来るんだけど…
いや、待てよ…流石にしょーちゃんもそこまで意識している訳が無いよね
たぶん今まで通り俺の部屋で寝る事に深い意味は無いんだ
まぁ徐々に俺を意識させていけば良いんだけど
焦る必要は無いんだし、言葉通り時間は幾らでもあるんだ
さっきはちょっと俺の煩悩が制御する前だったから若干暴走しただけで
単純にしょーちゃんが泊まってくれれば一緒に居る時間が増えるから嬉しい
しょーちゃんの寝顔も堪能出来るし
「信明さんケーキごちそうさまー!」
隣でケーキを食べてたしょーちゃんが満足そうに父さんにお礼を言っている
しょーちゃんは甘党だからケーキが大好物だ
あぁ、そんなしょーちゃんも最高にかわいい
まじ天使!
父さんは早く帰れる日は必ず何かしら甘い物を買ってくる
それはしょーちゃんが遊びに来たり泊まりに来てる日限定なんだけれど
俺の家で甘党は父さんだけだし、しょーちゃんに買って来たって免罪符の元甘い物を父さんも食べれるからなんだろうけど…
まぁ理由はそれだけじゃなく、単純に父さんもしょーちゃんがお気に入りなのだ
素直にくるくる変わる表情と性格は見ていて本当に可愛い
「しょーちゃん、俺のも食べる?」
そうやって食べ掛けではあるけれど最初からしょーちゃんにあげるつもりで分けていたケーキを差し出すと目を輝かせて頷く姿に鼻血が出そうになる
何度でも言いたい!
しょーちゃんまじ天使!
「翔悟君お風呂沸いてるから入ってね?」
「早苗さんありがとー!でも信明さんの後にする!お仕事で疲れてるんだから先にお風呂にゆっくり浸かった方が良いかなぁって」
そう言って笑うしょーちゃんまじ天使!
え?しつこい?
「じゃあ翔悟君のお言葉に甘えて先に入ろうかな?」
なんて父さんも優しそうに笑って頭を撫でている
しょーちゃんは俺の父さんの事を本当に尊敬してくれてて、将来は信明さんみたいに出来る男になりたいとか言っていた
自分の親を褒められれば嬉しいのだけれど、
若干妬いてしまうのは仕方ない
複雑な男心な訳で
それにあの撫でられた時に見せるはにかんだ笑顔が最高にかわいいので父さんの行動を止めれないのだから更に複雑だ
父さんがリビングを出て行くとしょーちゃんとソファーに移動して2人でテレビを見ながら、あれ美味しそう!とかここ行ってみたい!とか何気無い会話が心地良い
途中から母さんも混ざって来て今年の夏休みは何処に旅行に行くか話したりしていて
毎年俺としょーちゃんの家族で旅行に行くのが恒例で母さんは去年は沖縄だったから今年は北海道かしら?とか楽しそうだ
あぁ、幸せだなぁって自然と笑顔になる
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