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ごめん
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松川side
俺は及川が来てから10分位してから教室を出た
そして校門を出た辺りで見馴れた色を見つけた
花巻?何でいるんだ?
花「…松川っ!」
多分花巻は俺の姿に気づいてないけど、俺を探していたのか…?
松「花巻…?」
花「よかった…会いたかった…」
ふにゃりと安心したかのような笑顔になり俺に近づいてくる
松「…なに?」
花「松川…さっきはごめん!」
松「いや、謝られるようなことじゃないから」
あ、いまの言い方きつかったかな…
花「それとな…」
松「ん?」
あんまり気にしてないみたいだな…それよか花巻、なんか緊張してんのか?
花「俺も、お前の事好きだ…」
え
さっきまであんなに嫌がってたじゃん
そんな思いも知らず花巻は口を開く
花「ちゃんと考えたら、お前がいつも隣にいて本当に幸せなんだよ。だかr「ふざけんな」…松川?」
松「お前の好きは、俺のとは違う」
そうだ、花巻は勘違いしてるんだ。
じゃなきゃあり得ない
花「そんなことないっ…俺は本当に!」
松「……花巻、お前は俺を馬鹿にして楽しいか?」
花「……何言ってんだよ」
松「お前は、男が好きな俺を…花巻の事が好きな俺を馬鹿にしてるんだろ」
花「するわけねぇだろ…?何で信じてくれねぇんだよっ!!」
花、好きだよ…けどね
松「……ごめん、こういうの嫌いだから」
花巻傷ついてる、ごめんな…本当にごめん
だから泣くな
花「っ…」
松「…それと、これからも今まで通りにするから変に意識しないでね」
こういうと花巻はその場に立ち尽くしたまま動かなくなった
俺はこの場にいたくない
だからね、花巻…
バイバイ
今までの俺とはさよならだ
よく言うだろ?
好きな奴には幸せになって欲しいって
でもな最後に、聞こえちゃったんだよ
『それでも、好きだ』
涙しながらも掠れた声で俺に言った言葉はさすがの俺にも伝わったよ
あーぁ、なんか溢れてきた
涙なんて、出なくなれば良いのに
花
【LOVE】じゃなくて【LIKE】に戻って?
早くまた彼女でもつくってよ
こうして俺は
信頼を失った
愛情を失った
友情を失った
そして
―――花巻への恋を捨てた
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