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気怠さは昨晩の所為
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「おい御門、起きろ」
愛おしい声がする。
「御門!朝だぞ!」
先程より荒げられた声と同時に俺にかかっていた布団が剥がされる。寒い。半眼のまま手探りで声の主...四郎ちゃんの腕を掴んで引き倒す。俺の上に覆い被さるように倒れた四郎ちゃんが慌てて身体を起こした。
「何寝ぼけてるんだ御門、さっさと起きろ」
ぺしぺし、と俺の頬を叩いてくる。俺は眉を顰めたまま手を伸ばして四郎ちゃんの首に抱きつく。
「四郎ちゃん無理〜起きられない〜眠い〜」
わざと甘えるようにしながら四郎ちゃんの髪に顔を埋める。俺の吐息がかかるごとに四郎ちゃんが反応する。可愛い。
四郎ちゃんの後頭部に手を持っていき支えるようにするとそっと口づけを交わした。四郎ちゃんが驚いたように目を見開くのがわかるとそのまま何度か角度を変えてみる。四郎ちゃんが段々と蕩けた顔になっていく。
ひょっとしたらこのまま朝から一回くらいできるんじゃないのか?なんて思いながら赤い顔の四郎ちゃんの口内を弄っていく。
唇から漏れた吐息に煽られて俺がいよいよ本気で押し倒そうと思った時、四郎ちゃんが俺の肩を押した。
「朝から...!!馬鹿!」
袖口で唇を拭うと俺の上から退いて赤い顔のまましかめっ面をする
「服を着て寝ろと何度言えばわかるんだよ!あと朝から盛るな!」
「いや四郎ちゃん、俺ら昨日あんなにシたのに服着て寝ろは無いでしょ」
「いいから煩い!朝飯作ってるからさっさと降りてこい!!!」
どすどすと足を踏みならして部屋から出ていく四郎ちゃんを見ながら俺は起き上がった。
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