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「あの…皐月さん…」
「………なんですか」
「俺、こういうの初めてだからその…気持ちよく無かったら言ってね?」
「~~っ、いいからさっさと触れ!」
ぐいっと手を引かれ皐月の上に倒れこむ。
優しく暖かい淡いオレンジ色のベッドライトが皐月をぼんやりと照らしていた。ガラリと変わった空気に皐月も俺も戸惑いつつ、恥じらいつつ、お互いがお互いをじっと見つめ、なにか言いたそうに、けれどなんて言ったらいいか分からなくて、相手を思う気持ちだけが膨らんで弾けてしまいそうなくらいに危ういラインを這っていた。ドキドキと、脈打つ鼓動がとてもうるさい。
そっと、皐月が瞼を下ろした。それを合図に俺はゆっくりと顔を寄せて、皐月に影を落として行く。
「さつき……」
「……んっ、」
触れた唇はとても熱くて、触れ続けていたらこちらが溶かされてしまいそうな、それでいて心が満たされる熱さでずっと触れていたいような、相反する気持ちが俺の中を埋めた。
触れては離し、触れては離し。角度を変えて数回感触を楽しむかのように、もちろんそんな余裕など心には無いのだけれど、啄ばむように口付けを落とし、また離れていく際に少しだけ皐月の下唇を口に含んで吸ってみた。薄く開いた唇の先には真赤な舌が存在し、そしてそのまま視線を上にやり皐月をみれば、思わずくらっときてしまうほどの色気が放たれていた。
「皐月…っ!」
「颯、」
ただ本能のままに唇を寄せて、その奥にある先程見た真赤な舌を絡め取る。歯列をなぞったり舌を甘噛みしてみたり。時には唾液を啜ったりもして、やり方なんて分からないからただがむしゃらに皐月にキスをしていた。
「んぅっ、はっ……」
「皐月…皐月っ…」
「ちょっ…がっつきすぎだっつの、はぁっ」
「は、ごめ…俺余裕な、い…!」
上体を浮かせて皐月のシャツの裾に手をかける。お互いに興奮の極みなのか、それとも俺の経験皆無のがっつきすぎた荒々しいキスのせいなのか、はぁはぁと荒く呼吸を乱していて、俺は更に緊張で手が震えてぐいぐいと上へとたくし上げるだけで脱がせる事ができなかった。
「落ち着けよっ…!も、俺自分で脱ぐから颯も脱げよ」
「あ、うんっ、わかった…!」
俺のリードなんて最初からあったもんじゃない。情けなくも皐月に自分のことは任せ、俺は首裏に手を回し自分の着ていたTシャツをバサリと脱いで床に落とした。
再び皐月に目をやれば、脱ぎ終えていて、綺麗に割れた腹筋と、おへそと、それと…ー
すっと割れた腹筋の筋に指を走らせてみる。ビクッと揺れた身体を愛おしく思いながら徐々に上へと指を持っていく。
「っあ、」
「乳首、感じる…?」
「なんかっ…むずがゆいっ」
やはり二次元とは違い、乳首で快感を得るようになるにはそれなりに開発というものをしていていかなければならないのだろう。けれど俺は、皐月から思わずと言ったように出た喘ぎ声がもう一度聞きたくて、片方は手で乳首を弄り、そしてもう片方には口を寄せた。
「んんっ、ちょっ、やめろ…吸うなっ」
「はあっ、なんで…やらせてよ皐月」
小説の描写を思い出しながら、それを反映させる。片方では舌で突起を転がしたりじゅるっと唾液と一緒に吸ってみたり、また片方では摘まんで指をこすり合わせるようにコリコリと弄ってみたり先端に軽く爪を立ててみたりと色々試してみた。
皐月はどうやら先端が弱いようで、そこを責めると耐えきれないと言ったように小さく掠れた低い喘ぎ声が口から零れていた。
「あ…んぅっ、はぁ…はぁ…」
「皐月…めっちゃかわいい……」
「っ、かわいくなんかねえ!」
そんな言葉さえも逆にかわいいと思ってしまうのはなにかの病気なのか。
俺は再び上体を起こして皐月のスウェットと、それとパンツにも同時に手をかけ何か言われる前に一気に下ろした。
「よかった…ちゃんと反応してる!」
「ぎゃぁあああ!ふざけんななにいきなり脱がしてんだよクソ!見んなハゲ!」
足で数回緩く太ももを蹴り込まれる。曝されたそこはゆるゆると勃ち上がっていて、拙い愛撫に快感を感じている事、またついに身体を触っている訳だが、嫌悪感はなさそうで安堵した。
「触るよ?」
「わっ、やめ…!おい話し聞けよ!あっ、ンんっ」
「……は、勃ってきた…」
「ふっ、う、んっ…そんな嬉しそうな顔すんなばかっ…!」
皐月のものをごしゅごしゅと扱き続けるとそれは立派に固く勃ちあがり、先端には卑猥な粘液が浮かびそれを親指でぐりぐりと先端を刺激してから全体へと塗り込むように手を動かす。
手は皐月自身への愛撫を続け、きつく目を閉じて快感に顔を歪めている皐月をじっと見る。
そこで俺はある事に気づいてサイドテーブルの引き出しから箱とチューブを取り出した。
「はあっ、はっ…ゴ、ム?と…なんだそれ…」
「ジェルだよ」
ビニールを破ってキャップを開け中身を手に取る。出されたジェルはひんやり冷たくて、あ、確かにこれはいきなり身体に触れたらびっくりするよな、これを手で温めてやる攻めはさすがだな、あ、でも冷たさに飛び上がる皐月も見てみたいかも、なんて邪な考えを張り巡らせいる間にジェル温くなっていたのでそれを片手で両手に広げまた皐月のものに触れた。
粘度を増したそこはぬちゃぬちゃと卑猥な音を響かせ、その音は皐月の耳にも届きより一層顔を赤くして、手元にあった枕で顔を隠してしまった。
「皐月っ、顔隠さないでよ…!」
「うっせえ!見んな!」
ふぅっ、と息を吐いてまたジェルを手に取った。今度は皐月のもののもっと奥、一つに繋がるために使う小さな蕾に手を滑らせた。
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