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「脱童貞おめでとう」
「ありがとうございます」
後始末も終えて、今度は皐月の部屋のベッドで皐月を後ろから抱きしめる形で二人寝転ぶ。部屋はカーテンの隙間から月明かりが差していて、それが皐月の首筋を照らしていた。
「感想は」
「すんごく壮絶で気持ちよかったです」
「……あっそ」
ピロートークにしては少し下品だけれど確かにそこに甘い空気は漂っていた。
「皐月は?どうだった?俺下手だった?」
「さあな、知らね」
「えー?でも皐月あんなにもっと奥突いてって喘いでたし…」
「うっせえわ黙れ!!忘れろ!お前が使った変なジェルのせいだ!!!」
腕の中から抜け出そうと暴れる皐月を両手両足を身体に絡めて阻止する。
慣らすようにゆるゆると腰を動かしていたら、皐月が焦れったくなったのか卑猥に腰を揺らめかせて、それが俺には誘っているというか、煽っているというか、それにしか見えなくて、衝動のまま突き上げていたら偶然皐月の前立腺を掠め、突飛な声を上げたもんだから俺は不器用ながらにそこを責め続けていた。すると皐月は我を忘れたかのように大きく喘ぎだし、「あっ、あっ…颯、そうもっと奥っ!奥かゆい、から突いて!んっく…ふっ、うああっ」とか「ああー!んんっ、んっ、だめ…いっちゃう、いくってばぁっ…っあ、あー、あぁっ」とかもうそれはそれはすごかった。今思い出してるだけで息荒くなる。
「でも、俺でイったって事は…気持ちよかったってことだよね?」
「テメェそれ以上言ったら殺すぞ…」
「ごめんて!」
「もう二度と口きかねえ」
「わー!本当それはやめてほんとツライもう皐月と気まずいのこりごりなんだからさ…」
そう言うと皐月の身体が強張って、ごめんと威勢を無くし呟くように発した。俺は皐月のその姿にどこか心が温まるのを感じ、腕の中のぬくもりをより強く抱き寄せた。
「明日は休みだし、お昼すぎに起きたりなんかしてのんびりいちゃいちゃしようね」
「………おう」
大好きなBL小説サイトさんの巡回も皐月といちゃいちゃし終わったら、ああでもし終わる、なんてこともないか。まあいいや、時間が空いたら見よう。
今は一番、皐月が大事で、なによりも優先したい。
おわり
お読みいただきありがとうございました!
よかったら感想いただけると嬉しいです!
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