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53 過去編
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214番は、いつも泣いていた。
亡いことが嫌で、鳴き疲れて、哭いていた。
でも声をだすことが許されないから、いつも声を押し殺して哭いていた。
逃げ出そうともせず、独りで耐えようとしていた。
『連れ出されて、ヤられて、閉じ込められる。』
こんな生活が苦痛じゃない人間はいないだろうけど、それは特に弱かった。
ヤられる時にも泣き続けてる奴隷は多くいるけど、214番は違った。
ちゃんと演技をして、喜ばせて。
客に、滅多にださせないチップを出させることさえあった。
そんなある日、突然ナカナクナッタ。
疑問に思って何があったか聞いてみたら、69番に接触したという。
あの、69番に…。
それからは、人が変わったようだった。
いうもよりも明るくなって、なかなくなって、チップもあからさまに増えた。
なんだか、214番が前向きになったような気がしてた。
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