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家に着いた時には、すでに霧ヶ峰から連絡があったようで、明日の放課後に来ると伝言を頼まれたと言われた。
それまでに、こんな状態の優をなんとかしなけばならない。
きたばかりの頃のようになり、うずくまっている優を。
落ち着いたものの、まだうずくまった状態のままだった。
「霧ヶ峰たちが来るまで、部屋に閉じこめておけ。食事は俺が持っていく。」
俺は腹をたてた。
俺の前ではおかしなテンションでしゃべるのに、69番の顔を見た途端、過呼吸をおこして感情をあらわにした優に。
なにもできなかった俺自身に。
食事の時間になって部屋に食事を運んでいくと、優は部屋の隅の方でうずくまっていた。
「食べろ。」
いつも食べた後に吐いていたのは知っているけど、なんとか一度は胃に食事を押し混んでいたのに、今日ばかりはいらないと、首を振った。
お前は、どんな過去があったんだ。
そう聞きたくても聞けない。
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