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オレはそれを落とさないように、慎重に机の上に戻した。
そして、椅子からにじるように下りると、本棚の前まで移動して、立ってみる。
うーん。地震の時とかに一斉に落ちてきそうだな……。
「何か良さげな…教科書みたいなやつ…。」
あ〜、さすがに学校の教科書は仕事場とかには置かないか。
でもオレ4歳児でその親だしな。何か教育に関する本置かれてねぇかな。
…オレ。人生で一番勉強に意欲湧いてる気がする。
「お、『王宮選抜試験の手引き』?これならなんか分かるか…」
結構でかいんだけど。床に置いてめくれば良いよな?
つか、今普通に文字読めた………貴族の教育すげぇ……。
「おいこらしょ、と。えーと…」
“___魔法を他者の妨害に用いた場合、失格と見なす。”
…………“魔法”?なにそれ?
いやさ、確かにさっき庭(?)に何かトカゲと鶏が混ざったようなのとか、猫みたいなのが消えたり現れたりしてたりとかさ?なんか普通の動物じゃない色もあったけどさ?
あれオレの頭が変なわけじゃないのね??
「……………『体力に自身は?』って………こういうことかよぉ…」
ーー拝啓
…義父さん。
…無口だけど優しかった『庶務課』の人。
…受付のやけにお花畑だったお姉さん。
「やっていける自身が有りません。」
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