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支配する者
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『よし、いい子だ。』
頭を撫でてやると、嬉しそうにうっとりとして見せる。
『じゃぁ、次の命令。あぁ、でもこれはお前には難しいかもしれないなぁ?』
煽るように言って、そいつとちらりと見る。
「そんなこと…ないです。何でも、できますっ」
ますます期待を膨らませているのがわかる。
『そうか』
もう一度頭を撫で、
『俺の前から消えろ』
髪を乱暴に掴み、上を向かせる。強引に目を合わせ、思い切り睨みつけてやる。
「え、な、なん『何でもできるんだろう?』
戸惑う言葉を遮って、もう一度、はっきりと別れの言葉を放つ。
『俺の前から、消えろ』
「……はい。」
静かに身なりを整えて、そいつは出て行こうとする。
『あぁそうだ』
思い出したように言うと、ぱっと明るい表情になったそいつが振り返った。
『わかってるとは思うが、お前もう用済みだから。二度と近づくなよ』
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