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15話 叶わないなんて知ってる
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あれから1年、俺の先輩への想いは膨らみすぎていた。
言いたい、けれど言えない。
俺の恋はきっと…叶わない。
「痛いな…」
川岸に体育座りで座る俺は、側にあった小石を川に投げ込む。
「あっれ?天希ちゃんぼっちですかぁ!?」
「…うっさい」
「いつにもまして機嫌悪いねぇ~!」
声だけでも分かる、このうるさい山本。
俺はギロッと山本を睨みながら、また川に小石を投げる。
ポチャン、なんて音が聞こえただけであまりスッキリしない。
「話なら聞いてあげるけど?どーする?」
隣に座る山本をチラリと見てから、俺は顔を埋めた。
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