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18話 ありがとう
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目を開けると、そこはさっきの川岸ではなくベットの上。
「山本…?」
隣でスヤスヤ寝ているであろう男に声を掛けるが、全く返事がない。
状況がよく分からないのだが、とりあえず川岸で寝てしまった俺を連れて来てくれた…って考えるのが妥当だよな。
ぐるっと周りを見渡せば、そこは山本の部屋で間違いない。
「いい顔して寝やがって…」
ポンポンと頭を撫でた後に頬をむにゅーっと引っ張る。
「ってててて!」
「起きたか?」
「天希ちゃんおはよ~というか、もっと平和に起こしてくれないかなー!?」
頬を擦りながら言う山本に、少し笑えた。
「天希ちゃんやっと笑ったし~」
「え?」
「最近、あんまり笑わなくなったから心配してたんだよー?」
「…ごめん」
俺は小さな声で、山本に謝った。
「じゃあアイス奢ってな!」
「安いのな」
「えー」
「文句あんのかよ?」
「ないない!ありませーん!」
…ありがとうな、山本。
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