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21話 好きな人の好きな人
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駅前の喫茶店に入り、俺は店内をキョロキョロ見渡した。
「咲良くん」
ドキッと胸が熱くなった。
振り向くと、先輩が目を赤くして笑っていた。
「凜先輩…」
「なにか注文、しよっか」
「…はい」
先輩の向かい側に座り、先輩はオレンジジュース、俺は目についたアイスコーヒーを注文した。
飲み物が運ばれてきてから、先輩は静かに話始めた。
「安坂くんとね、色々お話したんだ」
やっぱり、安坂と居たんだ…
「買い物…手伝って貰って、沢山沢山…側に居れたんだ。だけどね…
安坂くん、好きな人居るみたい…なんだ」
カランッ。
俺の手元にあるアイスコーヒーの氷が、音をたてた。
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