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27話 失恋
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「…咲良」
「ッ…お前が俺の名前を呼ぶな!!全部壊れた!全部終わった!お前が俺にキスなんかしたから!!
お前が…俺を好きなんて言うから…ッ」
知らなければ良かったんだ。
俺達は何も…知らなければ…
「咲良、俺はお前が好きだ」
「だから…ッ」
「お前が嫌だと言っても、俺は咲良の名前を呼ぶ。お前が俺を嫌いでも、俺はお前が好きなんだ。
無かったことなんかにしない。
たとえ、咲良に好きな奴が居ても…俺はお前だけを想い続ける」
どこまでも真っ直ぐな瞳が、俺を見据える。
「馬鹿だよお前…」
本当に馬鹿な奴だよ。
けど、お前が羨ましいって思った。
こんなかっこいいこと言う奴に、勝てるわけないな…
先輩が惚れたのも、少しだけ分かった気がした。
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