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番外編 俺の名前を呼んでくれる?
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山本side
中学からずっと一緒の俺達。
周りからは変な噂立てられるほど、俺らって仲良かったよね。
正直、嬉かったんだよー?
天希ちゃんと付き合ってんじゃねーの?って言われる事、嬉しかった。
引くかもしれないけどさ、天希ちゃんに恋人出来ないように裏で動いてたの、知ってる?
天希ちゃんと常に一緒に居ることで好意もってる奴からガードしてたの知ってる?
俺ってさ、意外と独占欲強いわけよ。
だからさ…少しは俺の事も見て欲しいんだよね。
「ッ…ぅ…ッぐ…」
保健室から聞こえる、天希ちゃんの泣き声。
何度も何度も聞いてきた、この声。
俺なら泣かせないのに…俺なら天希ちゃんを幸せに出来るのに…
ねぇ、天希ちゃん。
俺は天希ちゃんが好きなんだよ
「…咲良」
びくりと、天希ちゃんの体が反応した。
涙でぐちゃぐちゃな顔に俺は少しだけ笑う。
「もう泣かないでよ、俺が側に居るから」
ずるくてごめん。
本当の気持ち言えなくてごめん。
けど、いつか絶対に伝えるから…だからその日まで…
俺の名前を呼んでくれる?
―山本 冬夜 編― END
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