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甘い一時は
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有紀は目の前で恥じらいながらもシャワーを浴びる咲耶の姿に生唾を飲み込んだ。咲耶の抜けるように白い肌にしっとりと水を含んだ漆のような黒髪が垂れ、頬は桃色に上気していた。
「月瀬・・・。」
名を呼べば、伏し目がちに濡れた瞳をこちらに向けてくる。なんて扇情的な姿だ。ゾクリ、と体の底から湧き上がる欲情に有紀は眩暈を覚えた。美しい学園の花を今この一時は自分だけが独占している。有紀は夢見心地のまま、咲耶の腰に手を回すとぐっと自分の方へ引き寄せた。直に触れる咲耶の肌は滑らかで、少しだけ熱かった。シャワーから流れる水が床を叩く音がやけに大きく聞こえる。バスルームを立ち込める蒸気が、より夢幻的な空気を創り出していた。そっと壁に押し付けると、咲耶は不安げに見上げてきた。
「あんまり煽らないでもらえる?」
「・・・そんなつもりは・・・あ。」
咲耶の首筋に唇を落とせば切ない声を上げた。手を胸の突起に滑らせ指でつまむ。そのまま顔を下ろし反対の突起を口に含み舌で転がす。
「甘い・・・。」
「嘘・・・、や、あ・・・。」
咲耶は込み上がる熱をなんとか逃がそうと、無意識に胸元にある有紀の頭を抱きしめた。
「・・・だから、煽るなって。止まらなくなる。」
有紀は突起から口を離すと、噛み付くように咲耶に何度もキスをした。咲耶の手が助けを求めるように有紀の両腕を必至に掴む。舌を入れれば、おずおずと咲耶も舌を出し、有紀はそれに夢中で吸い付いた。バスルームに反響したリップ音が妙に卑猥で、有紀の理性を削りとっていった。指で突起を遊びつつ、昂ぶりを見せる咲耶の中心に触れる。
「あ・・・。」
咲耶の身体がビクリと震えた。
「可愛い・・・。」
手で中心を刺激すると、咲耶は切なげに眉を寄せ俯く。熱に浮かされ時折漏らす声が愛おしい。有紀はたまらず再び唇を奪った。
「ん・・・ん・・!」
抗議するような咲耶の声を無視し、有紀は刺激を強めた。有紀の腕を握る咲耶の力が強くなる。一度咲耶の身体が震えたと思うと、手に熱いものがかかった。
「はあ、はあ・・。」
咲耶はぐったりと有紀の胸に凭れかかる。
「気持ちよかったみたいだね。すっごいエロいよ。」
有紀は言うなり、咲耶の後胤へ手を伸ばした。ゆっくりと指を進める。
「あ・・・だめだ・・。」
「大丈夫。ほら、力抜いて。」
嫌がる咲耶に優しく微笑み、有紀はさらに奥に指を進めた。咲耶に申し訳ない気持ちはあったが、もう有紀の理性は殆ど機能していなかった。それもこれも予想を遥かに上回る咲耶の扇情的な姿が悪いのだ。
「俺のも触って・・・。」
耳元で囁くと、咲耶の手が遠慮がちに有紀のものに触れ、擦りあげる。堪らず有紀は咲耶に入れる指を一気に増やした。
「あ・・あ・・・。」
苦しげに声を漏らしつつも咲耶は有紀のものを一生懸命に刺激する。その健気な様子にますます有紀の欲情は高まっていった。
「入れるよ。」
咲耶を壁の方に向け手を壁につかせると、ゆっくりと咲耶の中に自身を押し進める。咲耶の中は熱く火傷しそうだった。有紀が動くたびに咲耶の身体が揺すられ、湿った髪が飛沫を放つ。咲耶と一つになっているのだと思うと、有紀の動きは一層激しくなっていった。
「日野沢・・・日野沢・・・、あ・・・ああ・・。」
虚ろな声で初めて名前を呼ばれた。
「ほんと、性質が悪い・・・!」
有紀は溢れる劣情をぶつけるように激しく咲耶を抱いた。
「ああ・・!だめ・・あ!」
咲耶の掠れた声が響くとともに中が締め付けられる。
「月瀬・・・!」
有紀は込み上がる熱を堪えられず、咲耶の中に一気に吐き出した。
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