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どうしてこうなった…
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ある晴れた日の学校屋上にて…
「俺と付き合って欲しいんだけど。」
「え…?」
俺、佐藤 遥(さとう はるか)は生まれて初めて告白されたのだ。男に。
ーーー遡ること数分前ーーー
今日は、俺の大好きなアニメ!
銀◯の放送日!!
この日をどれだけ待っていたか!!
あぁ、神様でも仏様でもなんでもいい!ありがとうございます。
そんな事を考えながら歩いていたので…
ドンッッッ
「いってぇー…あーぁ。俺の缶コーヒーが溢れちゃったよ…どうしてくれんの?君。」
…最悪だ。
3年生の中でも有名なヤンキー。
城下先輩とぶつかってしまった…。
「えっ…あっあっ…ご、ごめん…な…さぃ…」
「え?なんて??聞こえねぇよ。」
「ご…ごめんなさいっ!!!!!」
「君さ。謝れば何でも許されると思ってる?そんな訳ないよね??人にぶつかっといて、しかも缶コーヒー溢しといて、謝って済むわけないでしょ」
どうしよう…今まで人と関わらないようになるべく隅っこを歩いて、存在を消してたのに…何で今日に限って真ん中を歩いたんだ俺!!!
「えっと…な、何をすれ『土下座。』」
えっ…こ、こんな廊下の真ん中で…?
し、しかも人が多いこの場所で…?
「まさか。出来ないなんて言わないよな?」
「えっ…と…」
やるしかな…
「城下先輩 何やってるんですか?」
こ、この声は…
「おお!結城くんじゃんw 今ね。ぶつかってきた少年の土下座を見ようとしてたのw」
「へぇ…。面白そうですね 」
…何が面白そうだ!!ふざけるな。
そう、俺はコイツ。
結城 真琴(ゆうき まこと)が嫌いだ。
何故かって?
イケメンでモテモテで高身長!
ギャルゲの主人公並みにモテている。
同じクラスだが、俺の名前なんて覚えてないであろうコイツが、俺は嫌いだ。
「でも、城下先輩 そろそろ先生来ちゃいますよ?」
「チッ。 なんだよ せっかく楽しいところだったのによ。 結城くんに救われたな。お前。」
はぁああああ!?
結城 真琴に救われた!?
俺が!?いつ???
…今か。
一人で自問自答していると、目の前にいた
結城 真琴が俺に話しかけてきた。
「あのさ、話があるんだけど。」
ーーーそして今に至るーーー
「だからさ、俺と付き合って欲しいんだけど。」
「い、いや…き…聞こえてるから。」
な、何で…俺に告白してんの!?
俺男だよ!?しかも地味で根暗な世に言うオタクだよ!?!?
はっ!!!わかったぞ!!
これは…罰ゲームか!!!
ゲームに負けたやつが、嫌われ者に告白するって言うあの伝説の罰ゲームか!!!!
「お、俺は!だ、騙されないからな!!!こ、こんな罰ゲームに…ひっ…引っかからないぞ!!!!」
ど、どうだ!ガツンと言ってやったぞ!!
って…なんでそんなポカンとしてるの…
「あのさ、何を勘違いしてるのか知らないけどさ、俺本気なんだけど。」
ほ、本気って…そ、そもそも…
何で俺が嫌いなコイツと付き合わなきゃいけないんだよ!!!
「ご、ごめん…無理。」
「どうして?好きな人とか付き合ってる人いた?」
「いやっ…そ、そうじゃないけど。とりあえず無理。」
「ふーん。まぁそれでもいいけどさ 俺は諦めないから」
「えっ…?」
な、何で…何で諦めないんだよおおお!!!
「必ず好きって言わせてみせる」
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