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本宮side1―1
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「やっ…あっ…あの……」
スタジオに響く湿った吐息と艶っぽい声。
そこにはベッドがあるわけでもないただのスタジオ。
密室の空間。
「仕事だ…集中しろ…」
2人の吐息は徐々に熱を帯びていき、そして興奮は最高潮へ…。
と普段ならなるはずなのだが…。
「や…やっぱり無理ですっ!!」
そう言って激しく俺を突き飛ばす被写体の名前は大間 玲。
性玩具や媚薬など作っている会社の専属モデルだ。
扱ってる商品が商品なのでいやらしい部分をいやらしく写真に撮るのが俺の仕事なのだが…こいつは毎回その準備を拒む。
「俺…やっぱ裕君じゃないと…」
俺が触っても何しても反応しないこいつの下半身は唯一恋人にだけ反応するらしい。
いや…こいつの下半身は恋人にしか反応しないのだ。
そんな面倒なこいつの撮影はいつも時間がかかる。
何故なら…。
「もしもし社長?いつも通り使い物にならないからよろしく…」
俺はおもむろに社長に電話をする。
社長に頼んで、モデル大間の恋人をここに呼んでもらうのだ。
「あ…あの…」
大間が不安そうに話しかけてくる。
その自信の無い感じというか、何もできない感じが余計に俺を苛立たせる。
「相手来るまで休憩。バイバイ」
そう言って俺は自室へ戻りコーヒーを入れる。
大間はそっとスタジオを出て行った。
全く、恋人が居ないと撮影も出来ないならわざわざこんな仕事を選ばなければいいのに。
一人では何も出来ないくせにいつも一人で来るから余計に腹が立つ。
最初から二人で来いよ…。
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