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棚倉side1―1
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―少し遊んで行く?―
そんな言葉に乗ったのは俺で…。
帰れって言われたのも、帰りたくないって言ったのも、隼也さんに構って欲しかったのも俺だ。
いつもの様に涼しい顔をして誘ってくるこの人はもっぱら変態と噂で、モデルでもあまり関わりたくない部類の変人カメラマン。
そんな噂を耳にしたのは1ヶ月程前の事だ。
関わりたくない程の変態…俺の興味は一気に頂点に達した。
そこまでの変態って、正直全然想像出来ないじゃん!!
だから俺はすぐに行ったんだ。
会社の地下にある撮影スタジオへ…。
そこで目にしたのはまさに変態的行為。
スタジオでの淫らな写真撮影。
一瞬AVでも見ているのかと思った程だ。
それくらい現実味に欠けた空間がそこにはあった。
その時のモデルは男でカメラマンも男…。
噂は本当だったんだと思いつつも目が離せない。
隼也さんが凄く綺麗で…真剣に写真を撮る隼也さんが凄くカッコ良くて…。
俺は撮影が終わるまでずっと見ていた。
もっとこの人を知りたいと思ったんだ。
それから1ヶ月このスタジオに通い続け、隼也さんと話はするけどどれだけ知れたかと言うと…まだ良く分からない。
隼也さんは自分の事はあまり話さないから…。
俺が聞いた事には答えてくれるけど、そこから話が広がる事はない。
隼也さんに都合の悪い事聞いちゃうと、はぐらかして答えてくれないし…。
ただ一つ分かるのは、俺は嫌われてはないだろうという事。
何故そう思うのかと聞かれれば…キスしてくれるからとしか答えようが無い。
隼也さんは仕事の為なら何でもするけど、仕事以外でやたらと手を出すタイプではない…多分。
それでもたまに俺を誘ってくる事がある。
それはきっと隼也さんの気まぐれで、そこにたまたま俺が居たからってだけかもしれない。
キス以上をしてくれた事はないし…。
それでも嫌われてはいないんだろうと思っている…。
そう…思いたい…。
「もう…限界…?」
そう俺の耳元で囁くのは今まで見た事も無いような色気を垂れ流している隼也さんで…。
俺はそんなこの人に限界も近い状態。
「そんなんじゃ…まだまだっ……んあっ」
今までキスしかして来なかったのに…何で…。
いつも通りの涼しい顔で誘ってきたこの人は全くいつも通りなんかじゃなかった。
唇が触れ合って、気持ちも満たされて…。
こっそり片想いから一歩進んだ様な気分でいた。
だけど今日はキスだけじゃ終わらない。
隼也さんの唇は俺の唇から離れ俺の身体を這い出す。
久し振りの快感に俺も流されてしまったけど、気付けばスタジオの中で服まで脱がされ隅々まで愛撫される。
「まだまだ…ね…」
そう言って隼也さんは俺から離れ自室に消えた。
一人スタジオに残され急に不安が押し寄せる。
やけにスタジオが広く感じる…。
撮影に必要な物しか置かれていない、殺風景な空間だ。
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