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棚倉side1―2
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「お待たせ……お前なら似合うと思って…これ」
戻ってきた隼也さんの手に握られていたのは太い手錠の様なもの。
でも、輪になっている部分は一つしかない。
「うちの会社が売ってるコックバンド…お前知らないのか?」
「俺…宣伝材料を提供してるだけだから…直接商品を見る事ほとんどない…」
「そうか。まぁいい…足、開いて…」
そう言うと隼也さんは素早くそれを俺のモノの根元に装着した。
かなりキツく締め付けてくるそれは、外そうと思っても俺に外す事は出来なかった。
「ちょっ…これ外せよっ」
「なんで?まだまだ大丈夫なんだろ?」
そう言って隼也さんはまた愛撫を始めた。
この人の舌は凄く暖かくて気持ちがいい。
それに、何人ものモデルをその気にさせているだけあってとても上手い。
とっくに限界間近だった俺はこんなタイミングで拘束され、限界を飛び越えてしまいそうだった。
「あぁっ……ダメっ……やっ…」
俺がどんなに拒んでも隼也さんは止めてくれそうもない。
本当は凄く感じてしまっている事…隼也さんにはバレてしまっているのかもしれない。
行き場のない欲望はついに脳にまで侵食してきた様だ。
ただ与えられる刺激に素直に反応し彼を求める。
理性なんて今は…要らない。
「んぁっ…隼也……さんっ…」
「ん?」
「もぅ……出したいっ… 」
もう何がなんだか良く分からない。
それでもただ気持ちよくて…快楽に溺れてしまう。
「いいよ…」
隼也さんは愉しそうにそう言って俺を締め付けていた物を外してくれた。
俺の欲望は開放された出口へ一気に流れ出す。
吐き出された欲望は俺の身体を汚し、そして隼也さんの手を汚した。
隼也さんは汚れた自分の手を見つめそれを口に運び、そして俺を見て柔らかく笑った。
あんな顔を見たのは初めてだ。
今までほぼ毎日スタジオに来ていたけれど、あんな風に笑ったのを俺は初めて見た。
いつも何を考えているのか分からない表情で…。
それでも俺を拒むことは無かった。
それだけで割と満足していた俺だが、あんな顔をみせられてしまったら今以上を望んでしまいそうで自分が怖い。
自惚れてしまいそうな自分を止められなくなる。
今みたいにもっと笑って欲しいって…。
今みたいに隼也さんの瞳に映るのは俺だけがいいって…。
あまり多くを望んでしまうと傷付くのは自分だ。
だってあの隼也さん。
俺の望み通りになる訳が無い。
だからこれ以上を望んでは駄目だ。
これ以上を求めては駄目だ。
……それでも……
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