アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
棚倉side1―4
-
隼也さんの指が俺の中のあるポイントに触れた瞬間、俺の身体は電気が走った様な感覚に襲われた。
何が起こったのかよく分からなかったけれど、隼也さんはそこを執拗に刺激する。
その度に俺の身体には電気が走り、全てが性感帯になっていく様な気がした。
「んぁっ……やっ……」
「口…動いてないぞ?」
絶えず与えられる刺激に身体は悶えるばかりでもう頭も上手く働かない。
何もかもされるがままの俺…。
想像していたよりも痛みはなくて、痛みが無いからこそ快感に流されてしまう…。
もっと…隼也さんで満たして欲しい…。
「もう大丈夫そうだから…上、乗って…」
上に乗れってことは自分で入れてご覧って事か?
俺が……隼也さんのを……。
戸惑わないと言えば嘘になってしまうが、それよりも隼也さんと繋がりたい欲求の方が強かった。
俺は隼也さんの上に跨る。
そして上から隼也さんを見下ろした。
「支えといてやるから……ゆっくり降ろして……」
隼也さんの手が俺の腰に添えられゆっくりと下へ下へと誘われる。
怖くない訳ではないが、俺は隼也さんに満足してもらいたかった。
俺で満たしたかった。
今だけでいいから俺だけを見て…俺の事だけ考えて…。
隼也さんが奥へと入って来る。
すごく熱くて俺まで溶けてしまいそうだ。
その感覚がとても嬉しい。
「動いて…」と吐息混じりに言われてしまえば俺はその通りにする。
何とか隼也さんを気持ち良くしたいと頑張った俺だが、次第に自分の快感を求め腰が揺れ出す。
隼也さんから漏れる吐息は熱く、それがまた俺を煽る。
その時、『カシャ』と言う音にフラッシュの光。
「すげぇ……いい顔……」
そういう隼也さんの表情にもう余裕はない。
勿論俺にも…。
何度も光るフラッシュの光が邪魔だと思いながらも快感には逆らえない。
下から突き上げられる感覚に翻弄され、フラッシュの光が脳の中まで真っ白にしていく。
二人の荒い息遣い。
「だめっ……んぁ……も…ぅ……んぁぁっ」
「くっ」
二人とも果ててしまうと、また静かなスタジオに戻った。
果てる直前俺は思った。
いつもスタジオでこんな事をして写真を撮ってる隼也さんにとって、これは仕事みたいなものだったのかもしれないと。
あんなに浮かれて俺だけを見て欲しいなんて考えていた俺は凄く馬鹿だ。
結局隼也さんの中で俺は大勢の内の一人だったんだ。
そんなのは嫌だ……。
そんな風に思われるなら、こんな事をしなきゃ良かった。
今更どうしようもないことを考えては辛くて胸が苦しくなる。
嫌われていないかもなんて、俺の妄想だったんじゃないか…。
俺は情けなくなってその場からすぐに逃げ出した。
もう二度と会わない。
顔も見たくない…。
アンタのこと…好きでいるうちは絶対に。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 17