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本宮side2―3
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あれから二週間。
社長に伝えた『俺の空いた日』は六日目になった。
それでもまだあいつは此処に来ない。
待つしかないという状況は俺をどんどん狂わせて行く様だ。
今まで私情を仕事に持ち込んだ事は無かったが、ここ最近全くいい物が撮れやしない。
昨日の写真に関しては、初めて社長からボツをくらった程だ。
自分で見ても酷い写真なのだけれど…。
「はぁ…」
今日もあいつは来ないのだろうか。
俺は今日も一日この淫らな写真を見つめながらため息をつく。
「そんな写真見ながらため息とか……やっぱアンタ相当変態だね」
よく知った耳に心地良い声。
俺はドアの方を振り返る。
あいつだ……。
そこには今までと変わらない澪が立っていた。
「やっと……来たんだな…」
ずっと待っていた澪を前にして俺は冷静さを欠いていた。
やっと会えた感動が俺に押し寄せる。
「俺…モデルなんてやった事ないんだけど……」
「え…あ、あぁ…そうだったな。大丈夫。俺が全部やってやるから…」
俺はその言葉でモデルとして澪を呼んだ事を思い出した。
取り敢えず普通に撮影をして、本題に入るタイミングを伺おう。
俺はスタジオの方へ移動する。
「あ…のさ…アンタのモデルって事はやっぱり…その…立たせんの?」
「まぁ…」
「その事なんだけど…俺…自分でやるから…それでもいい?」
「なんで?」
「な…なんで…って」
別に俺だって仕事の時は触りたくて触ってるんじゃない。
自分で立たせられるっていうならそれで問題はない。
だけど…こいつはそんなに俺に触られたくないのか?
俺自身、タイミングなんて言っている余裕は無かった。
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