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高校生の、彼ら。
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鳴海は、高校生活では俺にヤンデレはあまり発揮しない。そう、あまり。
それは俺がコツコツと、鳴海にこれはダメだ、あれはダメだと教え込んだからだ。
しかし、その代償にプライベートの時間は犠牲になった。
まぁ、それでもプライベートよりは束縛されずヤンデレも比較的ない生活は俺にとっては楽だった。
「浩人」
噂をすれば。鳴海の声がしたから、振り向けば甘い顔をして俺に微笑み鳴海。
高校生活ではヤンデレを出さない鳴海はハッキリ言ってモテる。
本性を知らない女子たちはキャーキャー騒ぐ。
「どうした?鳴海」
「うん、浩人にちょっと会いに」
するり、と。俺の手の甲に冷えた指先が滑る。
鳴海は異常に体温が冷たい。でも、それが心地いい。
「浩人、好きだよ。..じゃあ、僕行かなきゃ。生徒会役員なんて、面倒だけど」
「あぁ、頑張ってこい」
女子たちは俺を恨みがましそうに見ている。
俺はその視線に、口元を歪ませた。
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