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空気を読んで。
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ギリギリと、鳴海と俺の手が繋がれている。
いや、握り合っていると言った方がいいのかもしれない。
お互いの掌は痛いくらいに力が入っている。
骨がミシミシ音を立てているんじゃないか、これ。
鳴海の手は、隙あれば俺の首に巻きつこうとしている。
俺はそれを必死で止めているってわけだ。
事の発端は、鳴海の兄だった。
あの人、鳴海が嫉妬するのが面白いのかよく俺にちょっかいをかけてくる。
今日も今日とて、鳴海の家に連行されて部屋でゆっくりしていると、兄が顔を出した。
そして、一言。
「この前貸したAVどうだった?それと、そのAV女優に似た女の子紹介したけど、それもどうだった?」
こちらとしては寝耳に水な話。
そして、その話をした兄の顔を見て確信。遊んでいると。
いろんな意味であの人は狂ってるしな。
それから、浮気をしたと、鳴海が怒り出し、今に至る。
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