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憂鬱な。
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また今日もつまらない1日が始まる。
ネクタイを締めながら、溜息をついた。
僕はこんなんで、生きていけるのだろうか。そもそも、生きている意味はあるのだろうか。
考えていると、部屋のドアをノックされた。
「泉、支度はできてるか?学校行くぞ」
ドアを開けると、長谷部が待っていて僕の顔を見ておはようと言った。
顔がいい長谷部は男の僕から見てもかっこいいなって思った。
「ほら、ネクタイ曲がってるぞ」
「....あんまり、触んないで。慣れてない、から」
僕がそう言うと、長谷部は少し傷ついたような顔をした。
少し胸が痛んだ、気がした。
一緒に学校へ行けば、長谷部のファンクラブの方々が長谷部を取り囲む。
やっぱりカッコいい人は男女関係なくモテるんだね。
僕は長谷部と別れて教室へ向かう。
教室へ入って席に着けば、隅っこで親友とその彼氏が幸せそうに話している姿が目に入った。
...親友が一緒にいてくれた頃はまだ楽しかったのにな。
この頃は心が騒がしくて、自分が分からない。もう、何もかもつまらないよ。
そのまま机に突っ伏した。
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